なぜ四角?豊臣秀次ゆかりの近江八幡名物丁字麩の意外なレシピ
味噌汁などに入れる麩(ふ)って、普通は丸いですよね?
でも滋賀県近江八幡市には四角い麩が存在します。それが丁字麩(ちょうじふ)です。
なぜ丁字麩は四角なのか?実は豊臣秀次がその理由だともいわれています。
現在の近江八幡市を戦国時代に一時期治めていた豊臣秀次(豊臣秀吉の甥)は、政治力に優れ、城下町を整備して商業を発展させました。
その事から後に近江商人といわれる商人たちが有名になっていった訳ですが、そんな整備された城下町を城の天守から眺めていた秀次は、ふとある事を思いつき、食料奉行を呼びます。
そして、
『麩は栄養があるので戦の兵糧として欠かせぬが、あの丸い形がかさばって持って行きにくい。そこで城下町の碁盤の目の様に四角い麩にするのじゃ』
と、命令し近江八幡の麩は四角くなったそうです。
ちなみに丁字麩には両面に線が入っているのですが、この線は街の小路を示すもので、城下町に住む人達を忘れないようにするために入れられた線といわれています。
丁字麩は煮物にしたり鍋に入れたり、からし合えにして食べたりします。特に煮物にすると肉厚なので、噛んだ瞬間に煮汁がジュワっとあふれてかなり食べ応えがあるんです。
あと地元の土産屋の人に聞いた丁字麩の意外な変わった食べ方を教えてもらいました。
それが丁字麩アイスです。
作り方は簡単で、丁字麩でバニラアイスを挟めば出来上がり!
麩がウエハース代わりになり、バニラを挟んでそのままアイスクリームになります。
早速食べてみた感想ですが、丁字麩のサクッとした食感とバニラの甘さがマッチしており、これってそのまま販売もできるのでは?と思うくらいのクオリティ。
また丁字麩は肉厚なので、あまりバニラを挟み過ぎると分厚くなるので食べにくくなります。
こういったスイーツもアリですね。
また楽天の通販も販売していますし、丁字麩を使ったレシピ本もありますのでチェックしてみてください。
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