江戸時代も牛肉食べてた!近江牛味噌漬けの食べ方と焼き方そして感想




江戸時代も牛肉食べてた!近江牛味噌漬けの食べ方と焼き方そして感想

 

 

幕末の歴史を調べていると、面白い逸話を見つけました。

 

 

それは井伊直弼(いいなおすけ)が暗殺された桜田門外の変のキッカケは、近江牛が遠因だったというオハナシ。

 

 

簡単に言うと江戸時代、仏教の影響で日本では4本足の動物の肉は食べてはダメだったのです。例えば牛、猪(イノシシ)、鹿など。

 

 

でも食べてみると美味しかったので、獣肉ではなく滋養強壮の薬と言い訳して、こっそり食べられていました。

 

 

現在の滋賀県(かつての近江国)の彦根藩では、近江牛の味噌漬けを薬として作っており、徳川将軍家や御三家に献上品として贈っていました。

 

 

これには将軍や御三家の方々も大満足♪

 

 

しかし井伊直弼は彦根藩主になると、殺生を止めるといって牛の屠殺(とさつ)を禁止し、牛肉の味噌漬けを作ることを中止したのです。

 

 

この事に近江牛の味噌漬けが大好物だった、水戸藩・徳川斉昭は驚き、彦根藩に対して、『なんとか牛肉の味噌漬けを贈ってくれませんか?』とたびたび頼みますが、藩命なので断り続けました。

 

 

後に桜田門外の変で、水戸藩士によって井伊直弼は最期を迎えますが、近江牛を贈らなくなったことが、水戸の徳川斉昭との不和を招き、それが遠因となり桜田門外の変に繋がったとか。

 

 

ホンマかいな?(笑)

 

 

ともあれ、それくらい人気があった牛肉の味噌漬けという事ですね。

 

 

>>滋賀県・千成亭サイトにこの逸話が載っています。

 

 

※PCサイト表示で見ることができます。

 

 

この近江牛の味噌漬けは、現在でも滋賀県で作られており名物になっています。またお土産や贈り物としても重宝されている逸品です。

 

 

私は今まで現地で近江牛は何度も食べましたが、この味噌漬けは食べたことがありませんでした。

 

 

ということで、今回はそんな滋賀県名物・近江牛の味噌漬けとはどんなものなのかを知るために、楽天で実際に購入してみました!!

 

 

 

 

 

お預けの日々


注文後2日で届いた近江牛の味噌漬け。クール宅急便です。やはりナマモノですからねぇ〜

 

 

 

 

 


早速、開けてみると…

 

 

なに!食べ頃は18年12月12日?

 

 

実はこの商品が届いた日は12月6日。なんですぐに食べれないの??

 

 

 

 

 


その理由は裏のラベルに書いてありました。

 

 

要は発送直後だと肉が硬いらしく、味噌に漬かっているのでしばらくすると食べやすくなるそうな。

 

 

そんな〜6日後か…

 

 

しかし美味しく食べるなら、この寝かせる時間も大事ですね。

 

 

ここで思ったのですが、江戸時代は現在の様に冷蔵輸送もできず、保存料もありません。

 

 

でもこの寝かせる時間が必要というのは、逆に言えば彦根から運んで、現地に着いたすぐぐらいが食べ頃になっているという事ですね。

 

 

彦根⇒水戸が何日かかったか分かりませんが、早馬とは飛脚などを使えば6日あれば到着したのではないでしょうか?ともあれ6日間待ちましょう…

 

 

 

 

 

そして6日後


そして6日後♪いよいよ食べることができます。

 

 

まずは包装を開けてみると、白味噌の様なものが出てきます。しかしその奥を探ってみると、ガーゼの様な布が出てきました。

 

 

 

 

 


その布を取ると…おお、近江牛とご対面。

 

 

 

 

 


今回は5枚。形よく並んでいます。

 

 

 

 

 


説明書きにあった、べっ甲色に変わりつつありますね。今が食べ頃!

 

 

 

 

 


フライパンに油を入れ、弱火で加熱し、その上に近江牛の味噌漬けを並べます。

 

 

 

 

 


そして焼き上がり!表面がこんがり焼けるくらいが好みです。

 

 

 

 

 


そしていよいよ試食!

 

 

中もうっすら赤い部分が残っているくらいがちょうどいいですね。

 

 

私の感想ですが、味噌に漬けていたおかげか、普通の牛肉より柔らかいと思いました。また肉がほんのり味噌の風味に包まれており、なにも付けずに食べるのがオススメです。

 

 

確かに江戸時代、肉を食べるなといわれても、薬と言い訳して食べたくなるくらい美味しいのは分かる気がしました。

 

 

あと、実際に食べてみて分かった事や感じた事があるので、ここでシェアしてみましょう!

 

 

 

 

 

火が通りやすい

 


今回の私の失敗体験ですが、最初にフライパンを過熱しすぎて、肉を焦がしてしまいました。

 

 

これを防ぐにはフライパンを過熱して十分に熱を持ったら、火を切ってから牛肉を入れるようにしましょう。

 

 

するとジワジワと焼けていくので、好みの焼き具合が判断しやすいです。

 

 

火を付けたままのフライパンだと、すぐに焦げてしまいます。

 

 

 

 

 

味噌の使い方

 


近江牛の味噌漬けは白味噌に漬けてあります。

 

 

今回、近江牛の味噌漬けはを購入した千成亭に電話で聞いてみると、この白味噌は牛肉を漬けるためのものであり、食べる時に捨ててしまうのが普通との事。

 

 

でも基本食べることができるものなので、使い方はアレンジできそうですよね。

 

 

 

 

 


例えばあえて牛肉に塗って焼いてみました。

 

 

味噌の香ばしい香りがキッチンに広がります。味噌は牛肉が漬かっていたものなので、ある程度シッカリと火を通してみました。

 

 

 

 

 


そして実際に食べてみると、味噌の風味が強くなり牛肉と合います。

 

 

味噌を塗ると濃い味付けになるので、普通に焼く牛肉と区別できます。ごはんのおかずとしても重宝できると思いました。

 

 

この味噌の活用法はアレンジ次第で、他にも用途ができそうですね。

 

 

ということで今回の近江牛の味噌漬けレビュー、いかがでしたか?

 

 

滋賀県に観光旅行に行けば、彦根や近江八幡などでもこの近江牛の味噌漬けは販売されてしますが、遠い方やなかなか滋賀県に行くことができない方は、ネット通販を利用してみるとよいですね。

 

 

これが桜田門外の変の遠因となった味かぁ〜!納得できる気もします(笑)

 

 

>>近江の牛味噌漬を楽天でチェック!

 

 

 

関連記事はこちら!

徳川家康や山下清も食べた滋賀県草津名物うばがもちを食べてみた感想
滋賀県草津市にうばがもちという名物があります。これは徳川家康ゆかりのスイーツということで、江戸時代を通して諸大名に人気でした。山下清も店舗の絵を書いてます。そんなうばがもちを食べた感想です。
赤こんにゃくはなぜ赤い?原料から食べ方そして通販まで
滋賀県名物の赤こんにゃくの原料から食べ方そして通販までを紹介した記事です。なぜ赤いのか?そして戦国時代ゆかりのエピソードを説明します。
なぜ四角?豊臣秀次ゆかりの近江八幡名物丁字麩の意外なレシピ
麩は普通丸いものですが、近江八幡名物の丁字麩は四角です。その理由についての説明と、現地の販売店で教えてもらった丁字麩の意外な食べ方について説明します。
値段、臭いそして味は?滋賀県名物の鮒ずしを食べてみた感想
滋賀県名物の鮒ずしを食べてみた感想についての記事です。値段、臭いそして味などを私が感じたままにレビューしてみます。
長浜市の郷土グルメ焼鯖そうめん!翼果楼の注意点と感想レビュー
滋賀県長浜市に来たら食べておきたい郷土グルメがあります。それが焼鯖そうめん!今回は長浜でも人気店の翼果楼(よかろう)で食べてみました。その感想レビュー

ホーム RSS購読 サイトマップ