値段、臭いそして味は?滋賀県名物の鮒ずしを食べてみた感想
滋賀県の名物に鮒ずし(ふなずし)というものがあります。
これは琵琶湖で捕れた鮒の内臓をとって飯を詰め、数年間寝かせて発酵させる食べ物。保存食でもあります。
近江名物とあっては、やはり近江ファンとしては食べねば!ですね。
奈良時代(710〜794)の文献に記載がある事から歴史も古いたべものです。
ただ、鮒ずしは発酵食品なので臭いがかなりキツイといわれており、この臭いがダメという人と逆に臭いがたまらなく大好き!という人に2分されます。
まあ、2分されるといっても、嫌い7:好き3くらいでしょうか。
また戦国時代には、明智光秀が徳川家康の摂待料理に鮒ずしを出そうとし、その臭いを信長にとがめられ、大勢の家臣の前で怒鳴り付けたとか。これが本能寺の変のキッカケになったのでは?という説もあります。
でもそんな鮒ずしも発酵される時に出る乳酸菌の効果がとても良いらしく、楽天などのネットショップの口コミを見ると、便秘や疲労回復に効果があるみたいです。
鮒ずしは滋賀県の道の駅やスーパーなどで普通に売ってることが多いです。またネット通販でも手に入ります。
飲食店では鮒ずしの専門店などもあるみたいですが、お土産用や自分用に買って行くなら簡単に手に入ります。
種類もいろいろありますし。
ただ、鮒ずしは出来上がるまでに数年の時間がかかるからなのか知りませんが、値段が高いです。
数切れ入って数千円なんてザラ。
まあ、別に値段が高かろうと美味しければなんでもいいのですが、本能寺の変のキッカケにもなったといわれるくらい臭いがキツイ食べ物ですから、完食できるだろうか?
そんな思いで迷っていたら、鮒ずしスライスなるものを見つけました!
お値段もこれなら一口でダウンしても大丈夫ですね。
お試し版みたいなものでしょうか。迷わず購入!
原材料を見てみると、にごろ鮒、米、食塩この3つのみ。シンプルですね。
ところで鮒ずしスライスオスとありますが、オスとメスでは味に違いがあるのでしょうか?
さあ、人生で初めての鮒ずし体験。
まずは薄くスライスされた鮒ずしが7切れです。
パックを開けると…
部屋中に酸っぱい臭いが広がります。鮒ずしは発酵臭、つまりクサイといわれていますが、私的にはクサイというよりかなり酢っぱい臭いだと思いました。
そしていよいよ口の中に…
うわ、やはりスッパい!!
梅干しの酸っぱさの数倍はある様に思えましたが、逆に言えば強烈な酸っぱさで、腐敗臭などはしませんでした。あ、これが腐敗臭か?
そのまま食べるとかなり酸っぱいですが、これをお茶漬けなどで食べるかならちょうどいいかもしれません。まだお茶漬けは試したことはありませんが、次の機会に。
私の感想ですが、私的には鮒ずしスライスは完食できました。でもこれ以上の厚さになるとどうかわかりません。
特に気になるのが値段、正直、それなりの鮒ずしを買おうと思えば、同じ予算で近江牛が買えますので、鮒ずしor近江牛となると、近江牛の方が人気があるのではないでしょうか。
また始めての人は、今回の私みたいに鮒ずしスライスみたいなお試し版を買ってチャレンジしてみると良いと思います。
イキナリ大きな鮒ずし買って食べれませんでした!なんてことになったらモッタイナイですからね。
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