中山道を見下ろす鏡氏の居城・滋賀県の近江星ヶ崎城跡
滋賀県蒲生郡竜王町にある近江星ヶ崎城跡は、室町時代中期の頃、この地に勢力を持っていた鏡氏が築いた城と考えられています。
鏡氏の先祖は佐々木定綱の次男・定重といわれ、鏡氏は承久の乱(1221)で家系が一度途絶えます。後に京極氏の一族が鏡氏の名跡を継ぎ、戦国時代を迎えます。
星ヶ崎城は私もオススメの山城です。その理由はアクセス便利で見応えもある山城だから。
この記事ではそんな近江星ヶ崎城跡の行き方から登り方、そして観光ポイントを解説します。
車で星ヶ崎城にアクセスする場合、まずは国道8号線沿いにある道の駅竜王かがみの里に向かいます。
星ヶ崎城を散策する場合、この道の駅の駐車場を利用できるるとの事。
またトイレ休憩や食事、そして滋賀県の特産物といったお土産も販売しているので、非常に利用価値が高い道の駅だと思います。
滋賀県蒲生郡竜王町鏡1231-2
ちなみに星ヶ崎城は駐車場の隅にある登城口から登ります。
フェンスがありますが、中に入ることができ、近くには星ヶ崎城への行き方を示す案内看板も建っています。
まずは看板にも記載がある西光寺遺構に向かいます。
かつて西光寺という寺院があった跡。
今ではちょっとしたお堂がありますが、ここに重要文化財に指定されている宝篋印塔(ほうきょういんとう)が建っています。
西光寺裏手にある登城道から星ヶ崎城跡へ登って行きます。所要時間は約20分ほどでした。
ようやく山頂付近に着くと石碑がありました。
星ヶ崎城は山の尾根をうまく利用した細長い縄張りで、いくつかの曲輪跡と思われる策平地が点在しています。
中央部分の曲輪には、石垣が残っています。竜王町教育委員会の調査では、この石垣が残る曲輪が星ヶ崎城の主郭(本丸)との頃。
石垣の石は部分的に自然石もありますが、人の手によって加工されている石もたくさんあります。
また石垣が残っていない曲輪もあります。これは山の尾根が突き出たような部分に残る曲輪跡。案内看板も建っています。
山のふもとには溜池があります。竜王町教育委員会の看板にも記載がある溜池で、もしかすると星ヶ崎城の飲料水確保のための池だったのかもしれません。
近江星ヶ崎城跡の所要時間は、山道の往復、城内散策を含め約1時間30分くらいです。
あと私が実際に登城してみて思った注意点ですが、観光パンフレットに記載されている近江星ヶ崎城跡ですが、やはり山城なので夏は行かない方がよいです。
何故かという理由ですが、夏の山の中は虫も多く、草木も生い茂っていますので、何かとリスクも高いです。
できれば冬に訪れて楽しみたい山城だと思います。
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